佐藤優樹|建築業界のAI活用 @yuki_aikenchiku

建築でAIを使うなら
この5つを入れてください

Claude(クロード)は、そのままだと会社のやり方を毎回説明し直す場面が出てきます。GitHubで公開されている「追加の機能」を5つ入れると、図面・見積・品番調べ・3Dの下書きまで頼めるようになります。はじめての人でも上から順に進めれば入れられるように書きました。

① 計画を出す② 覚えてくれる③ Excel・PDF④ ブラウザ操作⑤ Rhino

はじめに

Claudeをダウンロードする

5つの拡張は、Claude の 「Claude Code(クロード コード)」 という機能に入れます。Claude Code は、パソコンの中のファイルを読んだり作ったりできるClaudeです。

1. Claude の有料プランに入る

  1. claude.com/pricing を開く
  2. 「Pro」を選んで、メールアドレスかGoogleアカウントで登録する
  3. 支払い情報を入れて申し込む
Claude Code は Pro 以上のプランで使えます(無料プランでは使えません)。まずは Pro で十分です。料金はよく変わるので、上のページで確かめてください。

2. Claude のアプリを入れる

  1. claude.com/download を開く
  2. Mac か Windows を選んでダウンロードし、インストールする
  3. アプリを開いて、さっきのアカウントでログインする

ふだんの相談はこのアプリで十分です。拡張を入れる作業だけ、次の「Claude Code」を使います。

3. Claude Code を入れる

MacCmd+スペースで検索を開き「ターミナル」と打って Enter。開いた画面に次の1行を貼って Enter を押します。

ターミナルに貼るcurl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

貼るのは必ず claude.ai から始まるこの公式の1行だけにしてください。SNS などで見かけた別の1行は貼らないでください。文字が流れて止まったら完了です。うまくいかないときは、画面に出た英語のメッセージを Claude のアプリに貼って「どうしたらいい?」と聞くのが一番早いです。

WindowsPowerShell(スタートメニューで検索すると出てきます)を開いて、次の1行を貼って Enter。

PowerShell に貼るirm https://claude.ai/install.ps1 | iex

公式の入れ方の説明:docs.claude.com/ja/docs/claude-code/setup

4. Claude Code を開いてログインする

ターミナル(Windowsは PowerShell)で claude と打って Enter。ブラウザでログインの画面が開くので、1でつくったアカウントでログインします。私は現場ごとにフォルダを分けて、そのフォルダで開いて使っています。

ターミナル / PowerShell に貼るclaude

下に文字を打てる欄が出たら準備完了です。このあと出てくる 「/」で始まる1行は、この Claude Code の入力欄に貼ります。

5. Node.js(ノード)も入れておく

② Claude Mem と ④ Playwright は、Node.js という部品を使います。nodejs.org/ja を開き、「LTS(推奨版)」をダウンロードしてインストールするだけです。

知っておくと安心

GitHub(ギットハブ)ってなに?

GitHub は、世界中の開発者が作った道具を 公開して共有している場所です。たとえるなら「道具の設計図がずらっと並んだ、誰でも見られる棚」。Claude の拡張も、多くがここで公開されています。

無料で使える見るだけ・使うだけなら無料。GitHub のアカウントも要りません。
入れるのは1行入れ方の1行を貼ると、Claude が GitHub から自動で取ってきます。
★の数が目安ページ右上の★(スター)が多いほど、たくさんの人が使っています。
作った人を見る公式(Microsoft など)か、作者がはっきりしている物を選びます。
注意:GitHub には誰でも道具を出せます。★が少ない・作者が分からない物は入れないでください。お客様の個人情報や社外秘の資料は、むやみに読ませないようにしましょう。
1

Superpowersスーパーパワーズ

作業の前に「この順番で進めます」と計画を出してくれる

URL:github.com/obra/superpowers

AIがいきなり作り始めずに、まず手順を出して確認してから動きます。見積なら「図面から数量を拾う → 自社の単価を当てる → 諸経費を足す → 見積書にまとめる」と順番を決めてから進むので、作り直しが減ります。

建築では
見積・数量拾い・提案書づくりなど、手順が多い仕事
Claude Code の入力欄に貼る/plugin install superpowers@claude-plugins-official
入れたら、こう頼んでみるこのフォルダの図面PDFから見積を作りたいです。 いきなり作らずに、まず進め方の計画を出してください。 私がOKしてから作業を始めてください。
2

Claude Memクロード メム

前の会話を覚えてくれる

URL:github.com/thedotmack/claude-mem

前回のやり取りを記録しておき、次の会話で必要なところを思い出して使ってくれます。自社の単価表・諸経費の率・見積の書き方を、毎回説明し直さなくて済みます。

建築では
自社単価・よく使う仕様・書類の書き方など、毎回同じ説明をしていること
Claude Code の入力欄に、1行ずつ貼る/plugin marketplace add thedotmack/claude-mem /plugin install claude-mem

入れたら、Claude Code をいったん閉じて(/exit)、もう一度 claude で開き直してください。Node.js(準備の5)が必要です。Claude Mem は、読ませた内容をパソコンの中に記録して残します。お客様の名前・住所・連絡先が入った資料は読ませないでください。

入れたら、こう頼んでみるうちの単価表は「単価表.xlsx」です。中身を読んで覚えておいてください。 次から見積を作るときは、この単価を使ってください。
3

Claude 公式スキル(Skills)Claudeを作っている会社の公式

Excel・PDF・Word・PowerPoint をファイルで作れる

URL:github.com/anthropics/skills

単価表のExcelを渡して「見積表にしてPDFで」と頼めば、ファイルの形で仕上げてくれます。

建築では
見積書・請求書・工程表・提案書・打ち合わせの議事録
Claude のアプリなら、もう入っています。有料プランなら、設定の「機能」で「ファイルの作成」がオンになっていれば使えます。

Claude Code で使うときだけ、次の2行を1行ずつ貼ります。

Claude Code の入力欄に、1行ずつ貼る/plugin marketplace add anthropics/skills /plugin install document-skills@anthropic-agent-skills
入れたら、こう頼んでみる「単価表.xlsx」と「数量表.xlsx」を使って、見積書を作ってください。 Excelで作ったあと、お客様に渡す用にPDFでも保存してください。
4

Playwright MCPプレイライト エムシーピー(Microsoft 公式)

AIがブラウザを操作して、調べて表にしてくれる

URL:github.com/microsoft/playwright-mcp

AIがブラウザを開いて、メーカーのサイトで品番や納期を調べ、表にまとめてくれます。人がサイトを1つずつ開いて書き写す手間を減らせます。メーカーサイトの利用規約で自動での取得を禁じている所には使わないでください。

建築では
設備・建材の品番、定価、納期、カタログの寸法の調べもの

これは Claude Code の入力欄ではなく、ターミナル(Windowsは PowerShell)に貼ります。Node.js(準備の5)が必要です。

ターミナル / PowerShell に貼るclaude mcp add playwright npx @playwright/mcp@latest
入れたら、こう頼んでみるブラウザで〔メーカー名〕のサイトを開いて、 〔品番〕の定価と納期の目安を調べて、表にまとめてください。 ログインや注文、問い合わせの送信はしないでください。
注意:注文・送信・ログインが要る操作はAIに任せきりにせず、最後は自分の目で確かめてください。
5

Rhino MCP(Rhino 公式)ライノ エムシーピー|Rhinoを作っている McNeel 社の公式・無料

AIがRhinoを動かして、3Dや図面を作ってくれる

URL:github.com/mcneel/RhinoAI(説明ページ:mcneel.github.io/RhinoAI)

Claude と 3DのCADソフト「Rhino(ライノ)」をつなぎます。Rhino を作っている McNeel 社が出している公式のつなぎ方です(つなぐ部品は無料。Rhino 本体は評価版が終わったあと購入が必要です)。手描きのラフから壁・床・屋根を組んだり、図面のたたき台を作ったりするところまで頼めます。Grasshopper も動かせます。

建築では
ラフからのボリューム検討、3Dモデル、図面のたたき台、Grasshopper の組み立て

ステップ1 最新の Rhino 9 をダウンロードする

Rhino を持っていない人は、最新の Rhino 9 を無料の評価版で試せます。

  1. rhino3d.com/jp/download を開く
  2. 「無料の評価版を開始」を押して、Windows か Mac を選ぶ
  3. 案内に沿ってダウンロード → インストールして、Rhino を開く
評価版は 90日間、すべての機能を無料で使えます(クレジットカード不要・1人1回)。90日を過ぎると、保存とプラグインの実行にはライセンス(購入)が必要です。Rhino MCP もプラグインなので、続けて使うなら購入してください。

ステップ2 Rhino に公式の MCP を入れる

  1. Rhino のコマンド欄に PackageManager と打って Enter
  2. 「Rhino-MCP-Platform」で検索して、インストールを押す
  3. Rhino をいったん閉じて、開き直す

ステップ3 Claude Code とつなぐ

  1. Rhino のコマンド欄に MCPConnect と打って Enter
  2. Claude Code に貼る文章が出るので、それをコピーして Claude Code に貼る
  3. 「開き直して」と出たら、Claude Code を閉じて claude で開き直す
Rhino のコマンド欄に打つMCPConnect
最初の一言(つながったかの確認)Rhinoとつながっているか確かめたいです。 今のRhinoの画面に何があるか教えてください。書き換えはしないでください。
慣れてきたら(新しいファイルで)新しいRhinoファイルで、この手描きラフ(rough.jpg)の寸法どおりに、 壁と床を3Dで組んでください。 始める前に、何をどう作るかを説明してから進めてください。
Claude のアプリ(デスクトップ版)でつなぐ方法も、説明ページの「Claude Desktop」に載っています。

最後に

私が決めている使い方

「むずかしそう」とやらないのが一番もったいないです。まずは ① か ③ から、1つだけ試してみてください。